点群の技術仕様

PTX

全般

ContextCaptureは、Leica CycloneのPTXフォーマットに対応しています。

すべてのPTX点群が光量の情報を持つと見なされるため、点群は必ず光量属性を持つことになります。点の線に7つの要素がある場合、色の情報が検出されます。

静的

ヘッダーの長さと点リストの長さは、有力なものである必要があります。ヘッダー内の線や、2つのヘッダー間の点が欠落していると、インポートエラーになります。ただし、壊れた点の線は無視されます。

点の座標は、変換行列と、スキャナ位置としてスキャナの登録位置を使用し、計算されます。

スキャナ位置がユーザーインターフェイスから指定された場合でも、PTXヘッダー内の変換行列を使用して点の座標が計算されます。位置の自動検出機能はPTXには利用できません。

LAS

全般

ContextCaptureは、LASフォーマット1.0、1.1、および1.2に対応しています。

使用されるLAS点データのレコードフォーマットに基づいて、色の情報が検出されます。使用される点のフォーマットが2または3の場合、点群は色属性を持ちます。少なくとも1つの点の光量が0でない場合、光量属性が検出されます。

静的

LASフォーマットは、スキャナ位置の情報には対応していません。静的LASをインポートするときは、スキャナの位置をユーザーインターフェイスから指定するか、自動検出機能を使用する必要があります。

モバイル

点群と軌跡データは、タイムスタンプによってリンクされています。そのため、LAS点データのレコードフォーマットは1か3である必要があります。

E57

全般

ContextCaptureは、E57フォーマット1.0およびLeica E57に対応しています。

E57ファイルヘッダーに基づいて、色の情報が検出されます。ヘッダーで、青色、赤色、緑色の点フィールドがtrueに設定されると、点群は色属性を持ちます。また、光量の点フィールドを使用して光量属性が設定されます。

静的

スキャナの位置は、E57スキャンのポーズ情報から読み取ります。この情報が欠落している場合、ポーズはIDに設定されていると見なされます。IDポーズは座標付けされた点群には使用できないため、座標付けされた静的スキャンにはポーズ情報が必要です。

スキャナ位置がユーザーインターフェイスから指定された場合や、自動検出された場合でも、E57スキャンのポーズ情報を使用して点の座標が計算されます。

モバイル

点群と軌跡データは、タイムスタンプによってリンクされています。そのため、少なくとも1つのE57スキャンにタイムスタンプフィールドが必要です。E57スキャンがacquisitionStart構造の場合、それぞれの点のために格納されたタイムスタンプのオフセットとして値が使用されます。E57にtimeBounds構造およびtimeMinimum構造がある場合、timeMinimumの値はそれぞれの点のために格納されたタイムスタンプのオフセットとして使用され、acquisitionStart構造よりも優先されます。

軌跡データ

モバイルスキャンをインポートするには軌跡情報が必要です。軌跡ファイルには、タイムスタンプに関連付けられたスキャナ位置のリストを含める必要があります。この位置は、点群の座標ではなく同じ空間参照系で提供される必要があり、軌跡のタイムスタンプは点のタイムスタンプとオーバーラップする必要があります。

軌跡の例－

Time;X;Y;Z
189321.10;15.96;-52.12;133.68
189321.20;15.21;-51.21;134.01
189321.30;14.75;-50.37;134.35
189321.40;14.10;-49.50;134.31
189321.10;13.78;-48.69;134.43
...

PLY

全般

ContextCaptureは、一般的なPLYフォーマットおよびNavVis PLYフォーマットに対応しています。

ContextCaptureでは、PLYフォーマットはモバイルフォーマットとみなされます。軌跡データは必要ありませんが、それぞれの点に法線情報が必要です。

法線のプロパティ名はnx、ny、nzで、色のプロパティ名は赤、緑、青である必要があります。

POD全般

ContextCaptureは、PODフォーマット（Bentleyの点群フォーマット）に対応しています。現在は、一意のソースを使用した静的スキャンのためにのみインポートすることができます。

静的

インポートを正常に行うために、特定のPODファイルのスキャン位置を指定するか、自動検出機能を使用する必要があります。